自己啓発で自分を磨こう

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★「啓発」とはなにか

「啓発」という語は『論語』に出てきたフレーズから誕生しました。 「不憤不啓,不悱不發,舉一隅不以三隅反,則不復也。」 (憤せざれば啓せず、悱せざれば発せず、一隅を挙げて三隅を以て反せざれば復びせざるなり) 「教えを請う者自身の意欲が充実していなければ、知を次のステップに開かせるのは難しく、同時に言いたいことを言える表現力がついてこないと、気づきをもたらすのは難しい。たとえば四角形を教えたい場合にも、一つの角をみせて残りの三つの角に気づくまで、教える者は次のことを教えてはならない」といった内容の教育論が出典です。 ここに出てくる「啓」と「發」の字を組み合わせて作られた言葉が「啓発」で、この語は明治期にenlightenment(啓蒙思想)の概念が流入するとともに、その訳語として定着しました。「啓蒙」は啓発に似て「蒙(くら)いものを啓(ひら)く」ことを意味します。 時代が下ると、本来教育論だったはずの啓発について、「自己を客観視すれば誰かに教えられなくとも自分の能力を向上させられる」と考える人々も現れ、そこから「自己啓発」という言葉が生まれます。

★自己啓発の誕生

精神論についての考察が独自のポジティブさによる発達をみたアメリカでは、1960年代から70年代にかけて起こった人間性回復運動の一環として、自己啓発が提唱されるようになりました。これらは心理学・宗教・東洋思想をミックスした知から形成され、論拠は明確ではありませんでした。そのため学問として昇華する以前にサブカルチャーとして広まり、「自己啓発セミナー」を主催する組織の乱立を招きます。 こうした研究所や企業の多くは、「自分を生まれ変わらせるための画期的な効果」を謳い、多分にマルチ商法の要素を含む教材販売やセミナー開催を米国各地で行いました。多数の消費者クレーム、人権侵害などの訴えを受けて自己啓発セミナーの存在は社会問題化し、当時生まれた啓発組織のいくつかは、過去40年間で淘汰されています。



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